新しい知り合いを作ること──“輪の外”に出て見えた景色
「2ヶ月間、他人に心から興味を持つ方が、2年間自分に興味を持たせようとするよりも、友人ができる」
――デイル・カーネギー
この言葉を読んだとき、「まさにその通りだな」とうなずいたのを覚えています。
私はもともと人見知りではありませんし、初対面でもすぐに打ち解けられる方です。
でも──それでもかつての私は、“安心できる輪の中”にとどまり続けていました。
■ 英語は話せた。でも、「本音の会話」はむずかしかった
若い頃、外国で暮らしていた時期があります。
パーティーの場ではそれなりに笑顔で話していたものの、気づけば壁際にいることが多かったのです。
別に英語がまったく話せなかったわけではありません。
日常会話なら問題なくこなせる程度には、やっていました。
でも、ちょっと専門的な話や深い話になると、言葉に詰まってしまう。
だからつい、「聞き役」に回ったり、話題を変えてしまったり。
あの頃の私は、「話せるけれど、伝えきれない」もどかしさを抱えていました。
■ 安心の中にある“ぬるま湯”のような人間関係
サラリーマン時代もそうでした。
飲み会といえば、同僚か昔からの友人。
それはそれで楽しいけれど、だんだんとマンネリを感じ始めていました。
そして、退職を考え始めた頃──
「今の世界の外にいる人たちと、もっと話してみたい」と強く思うようになったのです。
■ 異業種交流会が教えてくれたこと
そこで足を運んだのが、異業種交流会でした。
最初はちょっとした好奇心でしたが、回を重ねるうちに思ったのです。
「こんな考え方があるのか!」
「自分の業界では絶対に出てこない視点だな」
──そんな驚きと学びの連続でした。
違う世界に生きる人たちと話すことは、自分の思考をぐっと広げてくれます。
そして、自分の“当たり前”が、けっして当たり前ではなかったことにも気づかされました。
■ 「何を話せばいいかわからない」は思い込みかもしれない
もちろん、「何を話せばいいの?」という不安がゼロだったわけではありません。
でも、ある本にこんな一節があって、考え方がガラリと変わったのです。
最低でも週に1人、新しい知り合いを作るようにしよう
―『豊かな人間関係を築く47のステップ』より
・ガソリンスタンドで「今日はお忙しいですか?」と聞いてみる
・レストランで「この料理おすすめですか?」と話しかけてみる
・宅配業者さんに「いつもありがとうございます」と笑顔を添える
要するに、“立派な話”じゃなくていいのです。
相手に少しだけ興味を持ってみること。
それだけで、人とのつながりは生まれるのだと知りました。
■ 出会いが、人生をやわらかくしてくれる
知り合いが増えるということは、世界が広がるということ。
自分とは違う価値観に出会うたびに、
「へえ、そういう考え方もあるんだ」と感心したり、
「私はまだまだだな」と謙虚な気持ちになったり。
でも、大切なのはそこでへこまないこと。
比べるのではなく、学ばせてもらう気持ちでいると、出会いはいつも前向きになります。比べるのは昨日の自分です。
🔸世界は、思っているよりもやさしい。
そう気づけるのは、「話しかけてみよう」と一歩踏み出した人だけかもしれません。
■ 最後に──あなたも、今日ひとりと出会ってみませんか?
特別なスキルはいりません。
肩ひじ張る必要もありません。
ただ、相手にほんの少し興味を持つこと。
それが、新しい人間関係の第一歩になるのだと思います。
私は、これからも「人は一生勉強」と信じて、いろいろな人と出会っていきたい。
そして、その出会いが誰かの力になったり、自分を育ててくれたりしたら──
それこそが人生の“学びの宝”だと感じています。
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もし今、
「どう伝えたらちゃんと聞いてもらえるんだろう…」
「また“感情的”って思われたかも…」
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実践を交えてお伝えしています。
自分の言葉で、もっと自然に、もっと伝わるようになりたい方に。
きっと新しい視点と出会える60分になると思います。
佐藤好彦
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