信じてもらえたとき、人は動き出す

人を動かすということ──それは「自信」を贈ること

私たちの能力を信じてくれる人は、
私たちを励ます以上の結果をもたらす。
彼らは、簡単に成功できるような雰囲気を創りだしてくれるのだ。
――ジョン・H・スポールディング(スコットランドの歴史家)

この言葉を目にしたとき、「ああ、ほんとうにそうだな」としみじみ思いました。
誰かに“信じてもらえる”というのは、思っている以上に大きな力になります。
自信をなくしている時ほど、信じてくれる存在が支えになる──そんな経験は、ありませんか?


子育てや部下指導の中で、私は何をしてきたのだろう

ふと、こんなことを考えました。
「私はどんな子育てをしてきたんだろう?」
いや、正直に言えば「していないような…」とすら思えてきます(苦笑)

サラリーマン時代、部下や後輩にどんな指導をしてきたのか。
本当に、ちゃんと向き合えていたのか、不安になります。
今さら悔やんでも仕方ないことですが、それでもやっぱり考えてしまうのです。

「期待している」と伝えたつもりが、かえってプレッシャーになっていたかもしれない。
できなければ叱る。できたらもっと求めてしまう。
…ちょっと、オーバーでしたかね?


あの先生たちは、なぜ人を動かせたのか?

ところで──
テレビドラマ『仰げば尊し』が2016年に放送されました。
私たちの世代なら『スクール☆ウォーズ』でしょうか。
映画なら『落ちこぼれの天使』(1987年)も思い出深い作品です。

「仰げば尊し」は音楽。
「スクール☆ウォーズ」はラグビー。
「落ちこぼれの天使」は数学。

扱うテーマは違っても、先生たちに共通していたことがひとつあります。

それは、「信じてくれた」ことではないでしょうか。

ダメだと思われていた生徒たちに、可能性を見出し、信じて関わった。
その結果、生徒たちは見違えるほど成長していった。


エジソンの母が与えたもの

あの発明王・エジソンも、子どものころは「問題児」扱いされて、小学校を退学になっています。
しかし、母親は違いました。
彼の好奇心をとがめず、むしろ伸ばし、失敗することを恐れさせずに応援し続けました。

母は「あなたは大丈夫」と信じてくれた。
その想いが、どれほど大きな影響を彼に与えたことでしょう。


自信は“贈るもの”かもしれない

人に自信を持ってもらうには、まずこちらが相手の価値を認めること。
それは、信頼であり、愛でもあります。

「あなたならできるよ」
「きっと大丈夫」
言葉で伝えても、表情や態度でも伝わります。

コミュニケーションの55%はボディーランゲージだと言われます。
つまり、言葉以上に“雰囲気”や“あり方”が相手に伝わっているのです。


若いときにこのことを知っていたら…

正直、私も思います。
「このことをもっと若いときに知っていたら…」と。

でも、大丈夫。
過去は変えられませんが、未来は変えることができます。

いま、気づけたからこそ、これから変えていけばいい。

これから関わる人に対して、
「信じる」ことで「自信を届ける人」でありたい。
そう、あらためて思います。


🌈職場の信頼関係を築くには、まず“伝え方”から

職場でも、同じことが言えます。
部下や後輩に自信を持ってもらうには、
上司やリーダーである私たちが、まず“信じる”姿勢を持つことが大切です。

💠 指導したつもりなのに、響かない
💠 ちゃんと伝えたつもりなのに、すれ違ってしまう
💠 感情を抑えるほど、距離が広がる…

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あなたの「信じる姿勢」が、誰かの背中を押すきっかけになりますように。

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元・国土交通省 航空局勤務。 航空保安無線施設の維持管理、工事監督、設計・積算業務を20年以上担当し、現場リーダーとして数多くのチームマネジメントと人材育成に携わる。 その後、航空保安大学校にて教官として後進育成に従事。プロジェクトマネジメント研修をゼロから立ち上げ、現場視点に立った研修スタイルに定評がある。 現在は、「育てるのが苦手な現場リーダー」の支援をテーマに、人材育成・チームビルディング研修・コーチングを実施中。 「理論だけで終わらせない、“使える育成”がモットーです」