その綱、手放しても大丈夫。心がラクになる人間関係術

「あなたは正しい。でも、私はもっと幸せになりたい」

そんなセリフを、昔どこかで聞いたことがあります。

人と関わっていく中で、私たちはつい、
「勝ちたい」「正しさを証明したい」と思ってしまうことがあります。

でも本当に大切なのは、「勝つこと」よりも「関係を壊さないこと」。

今日は、そんな“争わない強さ”について、
とある作家の一節とともに考えてみたいと思います。


虎との綱引きに負けそうになったら、
相手があなたの腕にかみつく前に綱を放しなさい。
綱ならいつでも買うことができる。
――マックス・ギュンター(アメリカの作家)

この言葉、じわりと心に染みてきませんか?

「綱引きに勝とうとしないこと」。
そして、「相手を受け入れること」。

どちらも、一見弱いようでいて、実はとても強い姿勢です。


相手に譲る、という選択肢

若い頃の私は、正しさを信じて疑わず、
言い返す・反発する・論破する──そんな選択をしてきました。

でも、どれもあとには虚しさが残るばかり。

それは、、勝っても「相手の心」はこちらに向かないからです。
むしろ距離は、遠のいてしまいます。


「理解する」からはじめる

では、どうすればよかったのでしょうか。

「あなたの考えは、○○ということですね」

反論する前に、まずは理解を示す。
こちらの意見を脇に置き、いったん相手の立場を受け入れてみる。

そうすると、不思議なことに、


相手のトゲがスッと抜けていくことがあるのです。

これは、私がコーチングや講座でお伝えしている
“対立を対話に変える”コミュニケーションのひとつです。


綱を放すと見える、新しい景色

争いごとで、つい「あなたが正しい、もうそれでいいです!」
と突き放したくなること、ありますよね。

でもそれでは、相手は“振り上げた拳の行き先”を見失い、
不完全燃焼のまま、関係もぎこちなくなってしまいます。

大切なのは、「感情をコントロールしながら、聴くこと」。
聴きにくいことも、否定せず、ただ聴く姿勢が
信頼への第一歩になるのだと思います。

もちろん、人格を傷つけられるような場面は別です。
でもそうでなければ、綱を手放すことで
自分も、相手も、ふっとラクになる瞬間が訪れるかもしれません。


おわりに

えらそうなことを言っていますが、私自身まだまだ修行中です。
「手放す勇気」と「受け入れる柔らかさ」──
この2つを忘れずにいたいと思っています。

あなたはどう感じましたか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、

「あなたの思う人生を生きる」
「周りの人に振り回されない」

そんな毎日を、心から応援しています。

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元・国土交通省 航空局勤務。 航空保安無線施設の維持管理、工事監督、設計・積算業務を20年以上担当し、現場リーダーとして数多くのチームマネジメントと人材育成に携わる。 その後、航空保安大学校にて教官として後進育成に従事。プロジェクトマネジメント研修をゼロから立ち上げ、現場視点に立った研修スタイルに定評がある。 現在は、「育てるのが苦手な現場リーダー」の支援をテーマに、人材育成・チームビルディング研修・コーチングを実施中。 「理論だけで終わらせない、“使える育成”がモットーです」