──やさしい関係を育む、5つの思考習慣
批評家とは、自分では決して戦場には行かないのに、
後から出てきて傷ついた兵士を打つような人物だ。
― タイン・デイリー(アメリカの女優)
誰かの言動が気になって、つい「そこが良くない」「あれは変えるべき」と感じること、ありませんか?
人間関係を円滑にしたいと思えば思うほど、「もっと良くなってほしい」「間違いを正したい」と思ってしまうものです。
でも『豊かな人間関係を築く47のステップ』には、こんな一節があります。
人の欠点を指摘することほど、簡単なことはない。
何が悪いのかを見つけるためには、大して洞察力がいらない。
だが、欠点をどうただすかとなると、かなりの洞察力が必要となる。
確かに──「あの人の態度は…」「あの言い方は…」と、批判の目を向けるのはとても簡単です。でも、それが必ずしも相手の役に立つとは限りません。
むしろ、防御的にさせてしまい「私は悪くない」と心を閉ざさせてしまうこともあります。
他人を変える前に、自分を見つめる
「こうしてほしい」「もっと気づいてほしい」という気持ちは、相手への期待や愛情の裏返しかもしれません。
でも現実には──他人をコントロールすることはできません。
私たちができることは、自分の態度や関わり方を整えること。
それが、結果として人間関係を変える第一歩になります。
では、批判ではなく、関係を育む言葉や行動とはどんなものでしょうか?
本書では、次の5つのステップが紹介されています。
🌱 あら探しを手放すための5つの習慣
① 相手の自尊心を大切にする
人は誰でも、思った以上に傷つきやすい存在です。
「あなたのことを尊敬しています」「大切に思っています」──この姿勢が、信頼のベースになります。
② 長所に目を向ける
「ここが良かったですね」「こんなところが素敵です」と伝える。
そのうえで、“ここを変えるともっと良くなりますね”と伝えると、相手の心にも届きやすくなります。
③ 批判の動機を問い直す
それは本当に相手のため? それとも、怒りや苛立ちをぶつけたいだけ?
感情のままに言葉をぶつける前に、ひと呼吸。自分への問いかけを忘れずに。
④ 自分の心の状態を確認する
気分が沈んでいるとき、他人の小さな言動にも過敏になりがち。
「今、私疲れてるかも」と気づけたら、自分も人も守れます。
⑤「私にできること、ありますか?」と聞いてみる
あら探しの代わりに寄り添う一言。
その優しさは、あなたの人間関係をぐっとあたたかいものにしてくれます。
🤲 自分にやさしく、相手にもやさしく
誰かに優しくなれるとき、自分にもやさしくなれるものです。
だからこそ、「比べるのは、昨日の自分」。
今日もほんの少しだけ、昨日より成長できていれば、それでいい。
この文章は、過去の自分へのメッセージでもあります。
今日も、「批判じゃなく、思いやりを手にしよう」と言い聞かせながら。
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佐藤好彦
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