自分軸さえ持てば、未来はもう怖くない

自分軸さえ持てば、未来はもう怖くない

「目標を達成したのに、なぜか満たされない」
「ゴールした瞬間、何も残らなかった」

そんな経験、ありませんか?

私も昔はそうでした。
一生懸命努力して、目標をクリアすることだけを見つめて生きていた。
だけど、たどり着いたその瞬間にふっと心が空になる──
それって、まるで「ゴールが終わり」になってしまっていたからなのです。


ゴールよりも、「いい状態の自分」をつくろう

最近、私の中で明確に変わってきた考えがあります。
それは、

「ゴールすること」から「自分の“いい状態”をつくること」へ

というマインドセットの転換です。

(マインドセット:物事をどのように捉え、どのように考えるかという心の持ち方や思考様式のこと)

たとえば、
✔️ 達成することが目的になってしまうと、途中の自分が置き去りになる
✔️ 結果だけに集中してしまうと、プロセスに苦しさばかりが残る
✔️ 成功しても、次のゴールがなければ不安になってしまう

でも、自分の軸をしっかり持っていれば、
目の前の出来事に振り回されることは減っていきます。

「これが自分の大切にしたい状態」
「この状態を保ちながら、生きていたい」
そう思えるようになると、不思議と焦らなくなるのです。


自分軸とは、「どんな自分でいたいか」を決めること

多くの人が“他人軸”で生きています。

「どう思われるか」
「何点を取れるか」
「誰かを喜ばせられるか」

でも、自分軸で生きるとは、こういうことです。

「私は、どんな状態でいるときに心が整っているのか?」
「どんな自分でいたいと感じるのか?」

それを自分の中に問いかけ、言語化しておくこと。
そうすれば、目標に向かって進みながらも、自分の感情や体調、人間関係にブレずにいられるようになります。

自分軸を持てば、未来は怖くない

不安になるとき、
未来が見えないから怖いわけではない。

本当は、「自分がどうありたいか」が見えていないから怖い。
他人の期待や世間の基準が軸になっていると、将来は常に“他人まかせ”です。

でも、自分軸があると、
たとえ状況が変わっても、うまくいかなくても、こう思えるようになります。

「私は、私のペースで、私らしく生きている」
「今、この状態を整えることが、未来の土台になる」

そう、自分軸を持てば、未来はもう怖くないのです。


最後に

たとえゴールを達成しても、燃え尽きてしまうようではもったいない。
目指すのは「ゴール」ではなく、
“自分のいい状態”を日々育てること。

そしてその状態で毎日を積み重ねていけば、
未来は自然と、整っていきます。

たとえば──
自分の言葉を大切にすること。
自分のリズムで物事を決めること。
一日5分でも、自分の気持ちを整理する時間をもつこと。

それが「自分軸」で生きるということ。
そしてそれが、自分の人生を、自分の足で歩いていく力になるのです。

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元・国土交通省 航空局勤務。 航空保安無線施設の維持管理、工事監督、設計・積算業務を20年以上担当し、現場リーダーとして数多くのチームマネジメントと人材育成に携わる。 その後、航空保安大学校にて教官として後進育成に従事。プロジェクトマネジメント研修をゼロから立ち上げ、現場視点に立った研修スタイルに定評がある。 現在は、「育てるのが苦手な現場リーダー」の支援をテーマに、人材育成・チームビルディング研修・コーチングを実施中。 「理論だけで終わらせない、“使える育成”がモットーです」