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マインドマップ(MindMap) で PMBOK を描く (MindMapを無料で差しあげます)

マインドマップ(MindMap) PMBOK を描く (MindMapを無料で差しあげます)

2年ほど前になるのですが、私、PMBOK第5版をマインドマップ
(MindMap)で描きま した。それをブログに10数回に分けて
投稿したのですが、このマインドマップ(MindMap)を今回
PDFにしました。

これをあなたにプレゼントします。

ブログのアクセスログを見ていると、見て下さっている方がい
らっしゃる様子なので、この際一括ダウンロードできるように
しました。

ダウンロードのURLは下記にあります。

そもそもPMBOKをMindMapにしようとしたのは、私がPMPを受験
する際、とにかく覚えられず苦労したからです。私が受験した
PMBOKは第4版でした。

当時私は、MindMapを手描きしておりました。PMBOKの各章節の
インプットとアウトプット、そしてツールと技法。さらに用語と
関連する情報。書き足しながら覚えました。とても人様にご覧い
ただくようなものではありません。

PMBOK第5版のMindMapは、私がプロジェクトマネジメント基礎を
担当する際、受講生(研修生)の理解の助けになればと思い作成し
ました。

あなたのPMBOKの理解やPMP受験の参考になれば幸いです。

ファイル容量が大きいので、6つのパートに分けました。
他意はありません。お手数をおかけしますので、全部ダウンロー
ドしていただきますと、あなたに無料プレゼントを差しあげます。

ダウンロードはここから↓↓↓できます
マウスを右クリックして、あなたのパソコンのダウロード先
 を指定 して下さい。

 プロジェクト・マネジメント・フレームワーク ~  
4.3 プロジェクト作業の指揮・マネジメント

 4.4 プロジェクト作業の監視・コントロール ~
6.2 アクティビティ定義

 6.3  アクティビティ資源見積り ~ 
7.4 コスト・コントロール

 8.0 プロジェクト品質マネジメント ~
9.4 プロジェクト・チーム・マネジメント

 10.1 コミュニケーション・マネジメント計画 ~
11.6 リスク・コントロール

 12.1 調達マネジメント計画 ~
14. 単一のプロジェクト・マネジメントの標準  

タワー・ゲーム(プロジェクトマネジメント)

私の小っちゃなちっちゃな野望

私、仙台で開催したい勉強会があるのです。

それは、「タワー・ゲーム」なのですが、
あなたがご存じの「タワー・ゲーム」とは
少し違います。

一般的な「タワー・ゲーム」は、できるだけ高い建物を
建てなければいけない
それらのゲームは大抵チーム内の協力を目的にしています。
(マシュマロを使うマシュマロ・チャレンジや、新聞紙タワーやクリップと
カード使ったタワーなどで高さを競うものなど)

私が紹介したい「タワー・ゲーム」は、
タワー・ゲーム(プロジェクトマネジメント)です。

あなたは、こんな言葉を耳にしたことはありませんか?
・コスト意識を持て!
・スケジュールは守れ!
・品質は落とすな!
・リスクは最小に!?
・限られた資源を有効に使え!

このゲームの特徴は、
最も高いタワーがいつも最良というわけではありません
プロジェクトの成功を決める要因はたくさんあります。
このゲームでは、チーム内の協力(チーム・ビルディングとコミュニケーション)
を学ぶこと、チームをマネジメントすることの他に、
スコープ(範囲)、タイム(時間)、リソース(資源)、
品質そしてリスクといった要素をマネジメントすることの重要さ
を学びます。

このゲームは、世界中で何度も実施されているそうです。

面白そう ・・・
と思うのは、例によって私だけでしょうか?

 

☆セミナーに関するお問い合わせはこちら>>>

 

ネット検索しても、殆ど引っかからない言うことは
大学や高専等の教育機関、官公庁や会社では、当然、
このようなワークショップは行われているのでしょうね。

去年まで、プロジェクトマネジメント、プロジェクト品質マネジメント
そしてプロジェクト・リスク・マネジメントを教えていたので
気になります。

 

それにしても、自分でも思います。
私は、何屋さんなのでしょう?
何でも屋さんですかね?

 

今日も、最後まで、お読みいただきまして、
ありがとうございました。

 

仙台でビジネス・コーチングやパーソナル・コーチング、
マインドマップ・インストラクターをしている
さらに、プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
でもあるタッタくんこと佐藤好彦でした。

 

 

 

プロジェクトマネジャーの役割を考える

はじめに
PMBOK第5版が世に出て2年半あまりが過ぎました。
そして、「世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント(第4版)」
が2015年4月に出版されました。

この本は入門書として最適ですので、前職で、3日間の講
「プロジェクトマネジメント基礎」において、
サブテキストとして使用していました。

プロジェクトマネジメントの威力もすっかり浸透し、
プロジェクトを成功に導いたり、プロジェクトを立て直した
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
のお話も目にするようになりました。

反面、私の担当したプロジェクトで期限内に終わったプロジェクトはあったのか、
と今更ながらに振り返っています。

実証済みの定型的な技法を活用することの重要性も認識されています。
そこで、私なりに、あらためてプロジェクトマネジャーの役割を考えてみます。

プロジェクトマネジェーの仕事の8割がコミュニケーション、聴くこと(傾聴)と
語られています(コミュニケーションとは聴くことがすべてではないのですが)。
PMBOK第5版では、プロジェクトマネジャーのスキルとして
コーチングも求められています。

では、聴いてどうするのでしょうか?
ステークホルダーやチームメンバーから
何かを引き出すのでことが重要ではないでしょうか?

ビジネスアナリシスにおいては、「要求の引き出しのテクニック」
も重要視されています。

プロジェクトを上流工程の段階から円滑に進めるためには、
ビジネスアナリシスとプロジェクトマネジメントの
2つが車の両輪として機能する必要があります。

そうはいっても、まだまだプロジェクト・マネジャーが
ビジネスアナリストの役割を兼ねているのが実情です。

では、プロジェクトを成功に導くために
プロジェクトマネジャーは何をする必要があるのでしょう?
ここでは、3つに絞って考えてみます。

1.計画して実行すること
スコープ、スケジュール、予算、リスク等の検討、そして実行とコントロール。
当然のことながら、コミュニケーションも重要です。

2.プロジェクトの終着点に焦点を当てる
WBS、ワークパッケージ1つ1つに同じように重きを置くことなく、
最終成果物に焦点を当てることです。最終目標が明確であると、プロジェクトが困難な
時期にあっても、プロジェクトを指揮し、成功へ導くことができます。
(これは、コーチングのスキルそのものとも言えるものです。)

3.マネジャーとリーダーの2つの役割を演じる
マネジャーとしては、チームメンバーから信頼を得ること。
プロジェクトマネジメント技法を上手に活用できることはもちろんのこと、
さらに専門知識があることです。

ここでも、コーチングのスキルがポイントとなりそうです。
リーダーとして決断し、責任を引き受ける。

ここで、質問なのですが・・・
自分が専門知識に精通していると、チームメンバーの仕事に口出ししたくなる。
未経験の仕事に関しては、チームメンバーには任せられないので、自分が関与すべき
である。

あなたの答えは、いかがでしょうか。
プロジェクトリーダーがこの2つに当てはまる(両方ともイエス)と・・・。
とにかく、プロジェクト・メンバーは右往左往することになります。

私は、これで相当苦労させられました。

プロジェクトマネジャーはスーパーマンか、とよく思います。
自分に足りないものは、誰かできる人に任せればよろしい。
任すところは任す姿勢が大事です。

それだけのことなのですが。プロジェクトマネジャーも人間ですのでなかなかそうはいかないようです。

これは、普通に、現場の管理職にも当てはまります。
プロジェクト・チームを率いることも、〇〇課を掌握することも基本は同じです。
違うとすれば、権限の範囲とプロジェクト・マネジャーには期限あることでしょうか。

参考:世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント(第4版)
(みちのくIT経営支援センター)のブログに投稿した記事を加筆訂正しました

PMBOK第5版をマインドマップで描きました。
興味のある方はこちらからご覧ください ⇒ 「PMBOKをマインドマップで描く」

答えが欲しい、それも正解が!?

答えが欲しい、それも正解が、
しかも、即座に!

年明けから職場において、プロジェクトマネジメントに関する研修講師の養成をしております。
昨年は、プロジェクトマネジメント基礎。
今年は、品質マネジメントとリスク・マネジメントです。
座学と演習について、理解を深めていくことになるのですが。
毎度のことながら、考えさせられることは、演習の課題とその答え(正解)についてです。

演習課題については、簡単なものがいい。
例えば、引っ越し(オフィス移転)とか。
うーん、本当にそれでよいのでしょうか。
ちなみに、我が社では、過去のプロジェクトを課題にしております。それ故、課題をこなすことは
容易なことではありません。
さらに、演習終了後の講評時において、受講生から、「正解はないのですか?」と質問されます。
さて、どう答えるか。
「正解はない(すべてが正解)」

そもそも、プロジェクトとはどのようなものでしょうか。
PMBOKでは、「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」
と定義しています。
いままで存在しなかったものを生み出すのに、はじめから正解があるのでしょうか。
たとえ答えを教えられたとしても、その答えが明日には役に立たないこともありえます。
絶えず軌道修正が必要です。そう、プロジェクトは生きていますから。

毎度毎度、答え(勉強)は教えられませんが、答えの導き方(勉強のやり方)は教えられます。
プロジェクトはトライアンドエラーの繰り返しです。私には人生と同じように思えるのですが。
エラーをできるだけ少なくして、最短で成功へと導くこと。その道標を示すこと。
これが、プロジェクトマネジメント系講座の目的なのですが。

さて、プロジェクトをマネジメントするには、天才の頭脳もMBAもいりません。しかし、プロジェクトを
期限通りに予算内で完成させるには、特別のスキルがいります。 
  (世界一わかりやすいプロジェクトマネジメントより)

すなわち、「PMBOK」をやるということになるのですが、
私の無茶苦茶な理解では、PMBOKをやるということは、誰がやってもできる(成功する)、再現性がある。
PMBOKではココまでは言っていません。「プロジェクトの成功の可能性を高める」としか言っていません。
なので、プロジェクトに応じて、身の丈に合わせる(テーラリングする)ことが必要になります。

最後に、なぜ、「これはこれ、それはそれ」、算数は算数、国語は国語になるのでしょうか。
「プロジェクト品質マネジメント」の内容は、品質マネジメントとほぼ同じです。
商品や業務の品質を高めること。
これは何に繋がるのでしょうか。
ヒューマンエラーの防止にも繋がります。
品質マネジメントは安全管理にも繋がります。
では、リスク・マネジメントはどうでしょうか。

即座に答え(正解)が求められる時代において、物事を幅広く捉え、正解を導き出す「道標」を示すことこそ重要なことではないでしょうか。

皆さんのお考えはいかがでしょうか。

プロジェクト・マネージャーとコミュニケーション

プロジェクト・マネージャーとコミュニケーション

先週、「プロジェクトマネジメント」の授業をしていました。
PMBOK第5版に基づく、ワークショップ形式の講座です。

ここで、PMBOKによる「プロジェクト・マネジャーの役割」を振り返ってみます。
まず、プロジェクト・マネージャに求められるコンピテンシーとして、
・知識
・執行能力
・人間性
さらに、人間関係のスキルです。
いくつか列挙すると・・・
・リーダーシップ
・コミュニケーション
・コーチング
etc
スーパーマンか・・・と思えるほどの要求です。

さらに最近ではビジネス・アナリシスの知識も要求されています。
日本の「ITコーディネータ」は、この上をいくのでしょうか?

ところで、プロジェクト・マネジャーの主な仕事は何でしょうか?
実は仕事の8割はコミュニケーションと言われています。
皆さんは、こんな経験の1つや2つはありますよね。
何度言ってもわからない
つたわらない
理解してくれない

それでは、コミュニケーションの基本とは何でしょうか。
私のなりの解釈ですが、「ものの見方がすべて」です。
ものの見方は、各人の経験の領域(言語、文化、判断、価値観、感情、性格)に基づきます。
従って、私たちは、これらの要素を総動員してメッセージを暗号化し、解読します。
つまり、両者の円の重なる部分でコミュニケーションがとられることになります。
お互いの経験の領域に重なりがなければ、誤解は避けられないことになります。

なぜ、プロジェクトマネジメントにおいて、「コミュニケーション」を重視しているのでしょうか?
ハイコンテキスト文化とローコンテキストの文化の差と言えかもしれません。
日本は、単一民族国家ですので、「ハイ・コンテキスト文化」。非言語情報量が支配的です。
すなわち、「非言語コミュニケーション文化」圏。
欧米は、複数民族国家ですので、「ロー・コンテキスト文化」。言語情報を重要視します。
ここでいう、コンテキスト(Contex)とは、「メッセージ」の意味です。
コミュニケーションを成立させる共有情報です。

コミュニケーションを視点を変えて、個々人の性格、タイプ別に見ていくことはできないでしょうか。
価値観の違いを理解する。そして、得たいものがそれぞれ異なること認める。
そうすると、見えてくるものがあります。
例えば、同じ仕事を依頼するにしても、この価値観の違いを理解した上で、仕事を依頼をする。
「依頼内容の大筋を伝え、あとは任せた。」「依頼内容を詳細に伝える。」等々、受け手の得たいものに
合わせて伝える内容を変えると、きちんと伝わる。
このタイプ別コミュニケーションの考え方が、DiSCです。

D 主導:直接的で決断が早い
i 感化:楽感的で社交的
S 安定:思いやりがあり、協力的
C 慎重:緻密で性格
さらにこれを、18タイプに細分類します。

ここでは、簡易的に4つのタイプに分けると
コントローラー(主導型) D
プロモーター (直感型) i
サポーター  (温和型) S
アナライザー (分析型) C
になるようです。
このDiSC、コミュニケーションのみならず、仕事の向き不向きをある程度特定することもできるようです。

私のように、話を聞かない、我を通す老体も多々いるようですが、
最も必要とされているコミュニケーションスキルはなんでしょうか。
私は、「日本語」だと感じています。文章を書くことと読むことです。
数年前、私の講義において、「文字が多くて、理解できない!」と言う声を聞いたときに、絶句したことを覚えております。

巷で、コミュニケーションとは、傾聴と質問だと言われております。
私は否定はしません。
しかし、まずは、日本語でしょう。(私は、英語力も日本語力に比例すると理解しています。)
蛇足ですが、質問において意識すべきことは5W1Hです。
文章の基本は、起承転結と5W1Hですよね?

さて、私の日本語力、文章力はいかがでしたか?

宝くじと3.4/100万(品質のおはなし)

私の知り合いが「年末ジャンボ7億当てたら・・・」
どうやら当たらなかったようですが。
今度は、「グリーンジャンボで5億当てたら、リタイアだあ~!」と宣うので、
私は、「その金額を稼いでからリタイアでしょう。」と返信した次第。
FB(フェースブック)での会話です。

ご承知のとおり、宝くじの当選確率を計算すると、結論は買わない方が良いことになります。
今年のグリーンジャンボの場合、1ユニットの発行枚数は、1億7000万枚です。
うーん、でも、買わなきゃ絶対に当たらないし。
悩みどころですなあ~。

さて、3.4/100万のお話です。
お察しの通り、シックス・シグマ(6Σ)のことです。
品質のお話です。
品質は顧客から始まる(VOC:Voice Of Customer)の言葉通り、顧客満足を向上するためには、製品やサービスのバラツキをなくす必要がある。そのためには、プロセスを改善すること。
この手法が、日本の品質管理手法(QC / TQC)をモデルにし、さらに統計手法を加えて体系化しているとは驚きです。

さらに、ムダをとる業務改善、リーン、を取り入れると、リーン・シックス・シグマになります。リーン、すなわちムダ取りは、トヨタのお家芸のはず?です。
リーン・シックス・シグマを学ぶと、「間接部門こそ、リーン・シックス・シグマを!」ということになります。たぶん・・・
業務改善の例題としては、「遅刻」をいかになくす(減らす)かが良く取り上げられています。
日本の場合、電車やバスの公共交通機関を利用することを前提に考え、一方、アメリカの場合には、特に指定していないので、たぶん自家用車を想定しているようです。こんなところにもお国柄が出ています。

このリーン・シックス・シグマ、国際標準(グローバル・スタンダード)のISO13053になっているのですね。
ISO9000の次は、これかあ~。
どこまでやればいいのか。
終わりはなさそうです。

ものつくりやサービスの手法と思われがちな(リーン・)シックス・シグマですが、ITとは相性がよいのでしょうか。
ソフトウエアの品質マネジメントでは、上流工程から作り込むことが肝要ですよね。ソフトウエア・ライフサイクルにおいても、プロセスの明確化が大切ということになります。
シックス・シグマをプロセスの明確化と置き換えると、使えそうですね。
もちろん、ソフトウエア開発用にカスタマイズは必要でしょうが。

10分(15分でも良いのですが)、1,000円の床屋さんへ行ったとします。
他のお客様がそれぞれ何分で、平均では10分です。では、私は何分なのでしょうか?
お客である私は、他のお客様が何分であろうと関係ないのです。私は何分なの、10分で終わるのですね。
この確率がいくつなのか。
この3.4/100万の目標が、高すぎるのか、低すぎるのか、改善対象によって異なると思いますが、皆さんはいかがでしょうか

種子島でSWOT分析をする!

通信機器のオペレーションや業務改善、信頼性管理をやってきた私にとって、
「IT経営」はど素人なのですが。

道具として、SWOT分析を種子島に適用してみました。当然、ここでは結論は
ありません。

ポルトガルから鉄砲が伝来した当時、鉄砲を種子島と呼んだらしい。

私が初めて「電子計算機(略して、電算機)」を学んだのは40年前のこと。
当時は、コンピューターとは呼ばず、電子計算機と呼ばれていた。
働くようになってから、電子計算機がコンピュータになり、やがてパソコンが電子文具
として認知され、一人に一台になるまで何年かかったことか。

さて、経済産業省のWebサイト「IT経営ポータル」を訪ねてみると、日本の企業と諸外国
とのIT投資に期待するものの違いが掲載されている。

日本企業の投資マインドは、保守運用等恒常的なIT投資は世界平均以上であっても、新
規投資、戦略投資への意欲が世界でも著しく低いのだそうだ。

日本は「守り」の投資が中心であり、コスト削減や業務プロセスの効率化、ペーパレス
などがこれにあたる。
一方、アメリカは、顧客満足度、競争優位の獲得、売り上げ増加、新規顧客獲得など
「攻め」の投資が中心である。

再び「種子島」のお話。

堺で種子島が大量に作られるようになると、当然売り込み先を探す必要が出てくる。

堺の鉄砲商人は、はじめに武田勝頼を訪ねた。
しかし勝頼は、「鉄砲は重くて扱いにくい、射程も短く、弾込めにも時間がかかる。
そんなものはいらない。」
勝頼は大陸より伝来した青銅製の鉄砲を指していたのである。
堺の商人はどう感じたのか?武田家の未来を予測できたのでしょうか?

次に、鉄砲商人はどこへ売り込みに行ったか?織田信長のところへ行くのである。
戦国再弱の足軽に長槍を持たす工夫をしていた信長は、鉄砲の威力を十分に理解すると
ともに、鉄砲の弱点である連射ができないことを、長篠の合戦で鉄砲を三段に並べるこ
とで武田の騎馬隊に勝利した。
(史実は異なるようですが、「鉄砲の威力の前に騎兵を立たせるな!」の例え話らしい
です。)

最後に、戦国最強の武将上杉謙信は鉄砲の威力を封じるために、手取川の戦いで柴田勝家
率いる織田軍に対し、雨に乗じて精鋭騎馬隊で勝利した。(※小説「天と地と」による。)

蛇足です。大阪夏の陣において、伊達政宗は騎馬に鉄砲を装備させて真田幸村と対峙してい
ます。この装備には馬の産地と財力がないと不可能です。

これをSWOT分析的に見てみると、自社(内部環境)の強みと弱みを計り、競合他社(外部
環境)の脅威と機会を計ったときに、自社の強みに対する他社の脅威を無力化したり、好
機に変えることができたらより勝利に近づく。

皆さんご承知のとおり、SWOT分析は分析してハイ、おしまいではないことです。現状をきちん
と分析し、あるべき姿を描き、そのギャップをスピード感をもって埋めることができれば、
投資効果を最大限に享受することができます。

世の中そんなに甘くない!という声が聞こえてきそうですが、こたつでみかんの合間に、冬休み
の宿題よろしく、楽しみながらのSWOT分析も時にはよろしいのでは。

2014年へ向けて・・・