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「言いづらいこと」を角を立てずに伝える3ステップ

伝えにくいことを、穏やかに伝える方法

~相手の心に届く、優しさと勇気のコミュニケーション~

たとえば、部下に対して「このやり方は間違っている」と伝えたいとき。
たとえば、同僚に「もう少し協力してほしい」と伝えたいとき。

そのまま口にすれば、きっと相手はムッとする。
でも、黙っていれば、自分の中にモヤモヤが残る。

そんな“伝えにくいこと”を前に、言葉を飲み込んでしまった経験はありませんか?

私はあります。
そして、そういう場面ほど、私たちの「伝える力」が試されているのだと思います。

「伝え方」は“正しさ”より“関係性”

多くの人が、「どう言えば正しく伝わるか?」に意識を向けがちですが、
実は大切なのは「どう言えば関係がこじれないか?」という視点です。

人は、内容よりも“伝えられ方”で心を動かされます。
同じことでも、怒った顔で言われるのと、穏やかなトーンで言われるのとでは、受け止め方が全く違いますよね。

穏やかに伝えるための3つのステップ

では、具体的にどうすれば「穏やかに」伝えることができるのでしょうか?
ポイントは次の3つです。

① まずは“自分の感情”を整える

「なんでこんなことを…」とイラッとしたまま話すと、言葉にトゲが出てしまいます。
まずは深呼吸をして、気持ちを落ち着けましょう。
その上で、「この人に、どうなってほしいのか?」という“願い”に意識を向けてみてください。

② “事実”と“感情”を分けて話す

「あなたっていつもいい加減!」ではなく、
「〇〇の件で、予定より3日遅れていることに気づきました。ちょっと心配しています」と伝える。
批判ではなく“観察された事実”を起点にすると、相手も防御的になりにくくなります。

③ “どうしたいか”を一緒に考える

一方的に指摘するのではなく、「じゃあ、どうしたらよさそうかな?」と一緒に考える姿勢を持つ。
それだけで、伝える側も受け取る側も、ぐっと楽になります。


「伝えにくいこと」は、関係を壊す言葉ではなく、
関係を深めるチャンスになることもあります。

そのためには、少しの工夫と、少しの勇気が必要です。
優しさを持って、でも自分の思いを引っ込めない。
そんなバランス感覚が、リーダーには求められているのかもしれません。


💬次回予告

次回は「“どうせ伝えても無駄”と思ったとき、どう考えればいい?」をテーマにお届けします。

ぶつけるのではなく、届ける言葉を選ぶ

怒りに巻き込まれずに、必要なことを伝える——怒らずに伝えるコミュニケーション術

「あ、また言い方がきつくなってしまったかも…」
「冷静に言うつもりだったのに、イライラが顔に出てしまった…」

指導や注意をするときに、そんなふうに後から自己嫌悪になることはありませんか?
伝えたいのは“怒り”ではなく、“必要なこと”のはずなのに、
感情が先に立ってしまうと、相手には「怒られた記憶」しか残らない——
それはとてももったいないことです。


怒らずに伝えるための第一歩は、「怒りを主語にしない」

感情の勢いのまま伝えようとすると、どうしても言葉が攻撃的になってしまいます。

たとえば、
「なんでそんなこともできないの!」
「前にも言ったよね?」

という言葉は、怒りをそのまま相手にぶつける“感情の主語”です。
でも、そこで少し視点を変えてみます。

「○○の確認が漏れていたみたい。次からはどうする?」
「繰り返しになってしまうけれど、大事なことだからもう一度伝えるね」

このように、怒りの代わりに「目的」や「事実」「未来の改善」に主語を置くと、
伝える言葉に“冷静さ”と“誠実さ”が宿ります。


伝える前に、自分の内側を整える

怒りが湧いたとき、その場ですぐに伝えようとするのは避けたいところです。
大切なのは、“今、自分は何に怒っているのか”を明確にすること

怒りの奥には、必ず「期待」や「大切にしたい価値観」が隠れています。

たとえば──
・「時間を守ってほしかった」
・「報連相がきちんとされるチームでいたい」
・「部下の成長を心から願っている」

こうした“本当に伝えたいこと”に立ち返ることで、
言葉は自然とまっすぐで、穏やかになります。


怒らずに伝えるコツは「◯◯◯メッセージ」

怒りをぶつけずに、でも必要なことを伝える方法として、よく知られているのが
「I(アイ)メッセージ」です。

たとえば、

「ちゃんとしてよ!」(YOUメッセージ)
→ 「報告がないと、私は少し不安になるんだ」(Iメッセージ)

「やる気ないの?」(YOUメッセージ)
→ 「頼ってほしいと感じているよ」(Iメッセージ)

主語を「あなた」ではなく「私」にすることで、相手の防衛反応を抑え、
感情の共有ができるようになります。


怒りの代わりに“信頼”を伝えよう

怒りは一瞬で人の心に壁をつくりますが、
信頼の言葉は、少しずつその壁を壊していきます。

「あなたならできると思っているからこそ、伝えています」
「一緒に成長していきたいと思っているよ」

そんな一言があるだけで、相手の受け取り方は驚くほど変わります。
感情的なやりとりではなく、信頼ベースのコミュニケーションができると、
関係性は一段深まります。


怒らずに伝えることは、“強さ”ではなく“スキル”

「私は感情的になりやすいから…」とあきらめなくて大丈夫です。
怒りに巻き込まれず、必要なことを穏やかに伝えることは、
誰でも練習すれば身につけられる“技術”です。

感情に任せるのではなく、意図を持って“伝える”。
そんなリーダーの姿勢が、部下の信頼を育て、右腕を育てていきます。


次回は、
「感情的になってしまったときのリカバリー術」
についてお届けします。

感情をぶつけられたときの“境界線”の引き方

感情をぶつけられたとき、落ち着いて対応するための“余裕のつくり方”

突然、誰かの怒りの矛先が自分に向けられたら。
心がざわついたり、つい言い返したくなったりするのは、ごく自然な反応です。
特にリーダーという立場では、感情的な場面に巻き込まれやすく、どう受け止めたらいいのか戸惑うこともあります。

では、どうしたら「感情に巻き込まれず、でも無視もしない」というバランスを保てるのでしょうか?
今日は、怒りをぶつけられたときの“余裕のつくり方”をお伝えします。


1. 怒りは「感情」ではなく「反応」として見る

怒りをぶつけられたときにまず意識したいのは、
「この人は“怒りたい”のではなく、何かが“うまくいっていない”のかもしれない」
と、一歩引いて眺める視点を持つことです。

怒りは、実は「第一感情」ではありません。
その奥にあるのは、たとえば:

  • 分かってもらえない寂しさ
  • 認めてもらえない悲しさ
  • 無力感、焦り、不安

そんな「本当の気持ち」が隠れていることが多いのです。
相手の怒りを“攻撃”ではなく、“サイン”として捉え直すことで、自分の心に少し余裕が生まれます。


2. 自分の安全を守る「境界線」を意識する

とはいえ、感情をそのままぶつけられて傷つくこともあるでしょう。
そんなときは、**「この人の怒りは、私という人間そのものを否定しているのではない」**と、自分の心を守る境界線を引きましょう。

相手の言葉をすべて真に受けない。
怒りに飲み込まれず、冷静さを保つための“心理的距離”を保つことが大切です。


3. すぐに反応しない“間”の力

怒りの言葉を受けた瞬間、反射的に反論したくなることもあるかもしれません。
でも、そこであえて「間」をとることが、自分を守り、関係性を崩さないコツです。

  • 深く深呼吸する
  • 「今は受け止める」ことに集中する
  • 「その気持ち、少し時間をもらって考えさせてください」と伝える

この「間」は、冷静な判断を下す余裕をつくってくれます。


4. 怒りの奥にある“ニーズ”に目を向ける

「なぜそんな言い方をするの?」と感じたとき、
心の中でこう問いかけてみてください。

「この人は、何を伝えたかったんだろう?」

怒りの奥には、「助けて」「分かってほしい」「認めてほしい」などのニーズが潜んでいます。
それに気づけると、あなたの対応も少し変わってくるかもしれません。


5. 自分の感情も、ちゃんと大切にする

そして忘れてはいけないのが、あなた自身の感情も大切にしてよいということ。
「怒られた自分が悪いのかも」と抱え込まないでください。
辛かった、悲しかった、怖かった——
そう感じた自分に、やさしく寄り添ってあげましょう。


怒りを受け止めるのではなく、“受け流す”という選択肢も

怒りを正面から受け止めなければいけない、と思う必要はありません。
大切なのは、あなた自身の心を守りながら、相手の本音に耳を傾ける余裕を育てていくこと。

それができるようになると、あなたのリーダーシップは、
よりしなやかに、より信頼されるものになっていきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回は、「怒りに巻き込まれずに、必要なことを伝える」
——つまり、「怒らずに伝えるコミュニケーション術」についてお届けします。

どうぞお楽しみに。

あなたの“自分らしさを大切にするリーダーシップ”を応援しています。

感情をぶつけられても、心が乱れない自分になる

“怒りをぶつけられた”とき、どう受け止めたらいいのか?

職場でも、家庭でも、ある日突然「怒りの矢」が飛んでくることがあります。
びっくりするような言葉、きつい口調、時には理不尽な言いがかりのようなものもあるかもしれません。

そんなとき、あなたはどうしていますか?

・「何か悪いことしたのかな?」と自分を責める
・「そんな言い方しなくても!」と反発したくなる
・「またか…」と黙って我慢してしまう

どれもよくある反応ですし、私自身もそうしてきたことがあります。
でも実は、相手の怒りを「そのまま受け取らない」ことが、自分を守るうえでとても大切なのです。


怒りの奥には、必ず「別の感情」がある

まず最初に、知っておきたいことがあります。

それは――
怒りは「二次感情」だということ。

つまり、怒りの奥には本当は違う感情が隠れているのです。

たとえば:

  • 不安だった
  • 寂しかった
  • 認めてほしかった
  • 悲しかった
  • わかってもらえなかった

それがうまく言葉にならなかったとき、「怒り」という強い感情にすり替わって、相手から飛んでくるのです。

これは、大人でも、子どもでも、立場のある人でも同じ。
言葉で伝える力よりも、感情が先に出てしまう瞬間――私たちは誰でもそんなときがあるのです。


怒りをぶつけられたときの“心の持ち方”

では、相手の怒りにどう向き合えばいいのでしょうか?

ポイントは、「受け止める」と「受け入れる」を分けること

  • 受け止める:相手の状態や感情を「そう感じているんだな」と一歩引いて観察すること
  • 受け入れる:自分が悪いとすべてを飲み込んでしまうこと

怒りをぶつけられると、つい「受け入れて」しまいがちですが、それでは自分がすり減ってしまいます。

だからこそ、
「この人、今ちょっと感情が溢れてるんだな」
「何か別のことに困っているのかもしれない」
と、一歩引いて“受け止める”意識を持つことで、自分の心を守ることができます。


相手の怒りに巻き込まれないためにできること

では、実際にできる行動としてはどんなものがあるでしょうか?

1. その場で反応しない

怒りの熱に巻き込まれると、こちらも感情的になってしまいます。まずは一呼吸。何も言わないという選択も、立派な対処法です。

2. 「私は今、責められている」と思わない

相手の怒りは、あなたに向かっているようで、実は「自分自身の感情」に向かっていることが多いのです。

3. “境界線”を意識する

相手の問題と自分の問題を切り分ける。これは練習が必要ですが、とても有効です。「私は冷静でいる」と心の中で繰り返すだけでも変わります。


最後に:怒りに込められた“声”に気づくとき

誰かの怒りを目の当たりにすると、自分の感情もざわざわしますよね。
でも、その怒りの奥にある「言葉にならなかった声」に少しでも耳を傾けてみると、違う景色が見えるかもしれません。

もちろん、何でも受け止めなければいけないわけではありません。
「これは受け止めきれない」と感じたときは、そっと距離をとっていいのです。
それも、あなたがあなたを守る大切な選択です。


あなたの心が、無理なく、穏やかでいられますように。

次回は、「感情的な相手と冷静に話すにはどうしたらいいのか?」についてお届けします。

怒らずに伝えるコミュニケーション術

~感情的にならずに、想いを届けるために~

前回、「怒りに振り回されない自分になる方法」として、自分の内側の感情に気づき、逃がす方法をお伝えしました。

でも、実際の人間関係の中では――
どうしても「伝えたいこと」がある。
けれど「感情をぶつけたくはない」。
そんな葛藤があるのではないでしょうか。

今日は、怒らずに自分の気持ちを伝えるための“コミュニケーション術”について、お話しします。


1.「怒りの奥」にある本当の気持ちを言葉にする

怒りは、二次感情と言われます。
つまり、本当の気持ちの“上に乗っている”感情なのです。

たとえば――

  • 怒っているけど、実は悲しかった
  • 怒ってしまったけど、本当は不安だった
  • 怒鳴ってしまったけど、わかってほしかった

こうした一次感情を伝えることで、相手の受け取り方は驚くほど変わります。

怒り:「なんでちゃんとやってないの?」
⇨ 一次感情:「すごく心配だったんだ。あなたに失敗してほしくなくて」

怒り:「何度言ったらわかるの!」
⇨ 一次感情:「伝え方が悪かったかもしれないけど、本当に助けてほしかった」

怒りが出そうになったら、いったん自分に問いかけてみてください。
「この怒りの奥には、どんな気持ちがあるんだろう?」


2.「あなたは〜」ではなく、「私は〜」で伝える

コミュニケーションにおいて、「あなたは〜」という言い方は、防衛反応を招きやすいと言われています。

たとえば――

  • 「あなたが悪い」
  • 「どうしていつもそうなの」
  • 「また遅れたよね」

このような言葉は、相手の言い分を引き出す前にシャッターを下ろさせてしまいます。

そこでおすすめなのが、「Iメッセージ」です。

  • 「私は、こう思った」
  • 「私は、こう感じた」
  • 「私は、こうしてほしかった」

主語を“自分”にすることで、相手を責めるのではなく、自分の思いを伝えることができます。

たとえば――

  • 「また遅刻?」⇨「時間どおりに来てもらえると、私は安心できるな」
  • 「なんで報告しないの?」⇨「報告してもらえると、私は助かるよ」

伝え方ひとつで、“対立”から“対話”に変えることができるのです。


3.「間をとる」勇気を持つ

感情が高ぶっているときに、冷静に言葉を選ぶのは難しいもの。
そんなときは、“いったん話さない”という選択肢を持つことも大切です。

・その場ではあえて黙る
・一晩置いてから伝える
・紙に書いて気持ちを整理する

怒らずに伝えるためには、「今すぐ伝えること」より「どう伝えるか」を大切にすることがポイントです。


感情をぶつけなくても、気持ちは伝えられる

怒ることが悪いのではありません。
でも、怒りに任せて話すことで、伝えたい「本当の気持ち」が届かなくなってしまうのは、もったいないことです。

  • 本当は、理解してほしかっただけ
  • 本当は、頼りたかっただけ
  • 本当は、大事に思っているからこそ

そんな気持ちが、相手に届くコミュニケーションを、
これから少しずつ育てていきませんか。


次回予告:

次回は、「“怒りをぶつけられた”とき、どう受け止めたらいいのか?」をテーマにお届けします。

怒りを受け取る側として、どう心を守り、どう関わっていけばいいのか――
一緒に考えていきましょう。


「人は幸せになるために生まれてきました」
あなたも、私も、怒りを超えて、幸せになっていいのです!

怒っている人に、どう接すればいい?不安になったときに読む話

相手の怒りにどう向き合えばいいのか?

怒っている人を見ると、ドキッとしますよね。

「え、私が何かした?」
「どうしよう、面倒くさいな…」
「もう放っておこうかな…」

そんなふうに心がざわつくのは自然なことです。
怒りという感情には、攻撃性や否定のエネルギーが伴うからこそ、私たちはそれを“危険”と本能的に感じてしまいます。

ですが――
その怒りの奥には、実はまったく違う“本当の気持ち”が隠れているのです。


怒りの奥には、必ず「伝えたいこと」がある

アンガーマネジメントの世界ではよく言われますが、
怒りは「二次感情」と呼ばれます。

つまり、本当に感じている一次感情(悲しさ、寂しさ、不安、虚しさ、悔しさなど)を覆い隠す“あとから出てくる感情”なのです。

たとえば、職場で部下がイライラしていたとします。

「なんでちゃんとやってくれないんですか!」
と語気強く言われると、こっちもムッとしますが、

もしかしたらその裏には――

  • 「自分だけが責められている気がしてつらい」
  • 「このまま評価が下がるのではと不安」
  • 「もっと信頼して任せてほしかった」

そんな想いがあるのかもしれません。


「この人は、何をわかってほしいんだろう?」

怒っている相手に向き合うとき、私がよく自分に問いかけるのはこの一言です。

「この人は、何をわかってほしいんだろう?」

そう問い直すことで、
私自身の“防衛本能”も少し落ち着き、
相手の話を“攻撃”ではなく“訴え”として聴けるようになります。


怒っている相手と話すときに意識したい3つのこと

  1. 正面からぶつからない
     → 反論したくなる気持ちはグッとこらえて、一歩引いて耳を傾ける。
  2. 相手の「感じていること」に焦点をあてる
     → 「そんなふうに感じてたんですね」「そう思ったんですね」と、“感情”に共感。
  3. 解決を急がない
     → 多くの怒りは「まず聴いてもらう」ことで自然と鎮まっていきます。

「怒り」は“悪”ではない

怒りを否定する必要はありません。
大切なのは、それをどう扱うか。

怒りの奥には、相手の価値観や守りたいもの、大切にしている想いがあるのです。

それに気づけたとき、怒っている人もまた、
「わかってもらえた」と少しずつ変わっていきます。


最後に:あなた自身を守るために

もちろん、無理して相手の怒りをすべて受け止める必要はありません。
理不尽な怒り、攻撃的すぎる態度からは「距離を取る」ことも大事です。

でももし、少しでも「この人と関係を築き直したい」
「もう一歩、わかり合えたら」と思えたときには――

相手の怒りの奥にある“本当の気持ち”を想像してみてください。

怒りの裏側にある心の声に、そっと耳を傾けられるあなたは、
きっと信頼される存在になっていくはずです。


「相手の怒りの奥にある“本当の気持ち”に目を向けること。
それが関係性の再出発になります。

でも――
では、自分の怒りはどうしたらいいの?
そんな声も聞こえてきそうですね。

次回は、『怒りに振り回されない自分になる方法』についてお話しします。」

自分の器を守るために:怒りを上手に流す技術

怒りをうまく“逃がす”方法

〜感情に飲まれない、自分のための選択〜

前回のブログでは、「器を大きくする」というテーマで、怒りとの向き合い方についてお話ししました。

「感情を抑える」のではなく、「感情に気づき、選択すること」が大切。

これは、私自身が何度も感情に振り回されながら、ようやく気づいたことです。

では今回は、「どうやって怒りをうまく逃がすのか?」
具体的な方法について、私の経験も交えながらご紹介していきます。


■ 怒りは「悪者」じゃない

まず大前提としてお伝えしたいのは、
怒りは悪い感情ではないということ。

怒りは、あなたの中の「大切にしたいこと」が傷つけられたときに生まれる自然な反応です。
つまり、怒りの裏側には、あなたの大事な価値観やニーズがあるのです。

大切なのは、怒りに気づいたときに「どう扱うか」。
その方法をいくつかご紹介します。


■ 怒りを“逃がす”ための5つの具体策


① 深呼吸+脱出スイッチを持つ

怒りのピークは6秒と言われています。
まずは「深呼吸3回」で自律神経を整えましょう。

加えて、「その場から一度離れる」「飲み物を一口飲む」など、
“怒りのスイッチを切る行動”を自分の中に1つ決めておくと良いです。

例:
・お手洗いに行く
・口の中で「まあ、いっか」と唱える
・窓を開けて空気を入れ替える など


② 頭の中で実況中継をしてみる

怒っているとき、感情が渦を巻きます。
そんなとき、あえて心の中でこう実況してみてください。

「今、私は腹が立っている」
「〇〇と言われて、モヤっとしている」
「この怒りの奥には、わかってほしい気持ちがあるかも」

言葉にしてみることで、感情と距離が生まれます。
“冷静な自分”を取り戻すきっかけになります。


③ 紙に書き出す

スマホやノートに、頭の中のモヤモヤを「そのまま」書き出してみましょう。
誰にも見せないので、遠慮はいりません。

書くことで思考が整理され、「なんでこんなに怒ってたんだっけ?」と冷静になることもあります。


④ 身体を動かす

怒りはエネルギーです。ため込まずに身体で発散するのも有効です。

・散歩や軽いストレッチ
・床の雑巾がけ(意外とスッキリします)
・お風呂に入って身体をゆるめる

運動が苦手な方は、呼吸を深くすることだけでもOKです。


⑤ 「怒り日記」をつけてみる

毎日でなくても、「今日、何にイラッとしたか」を記録してみましょう。

そこには、あなたの価値観や「本当はこうありたい」という願いが隠れています。

怒りを記録することで、
・自分が何に反応しやすいか
・どんなときに怒りが湧くか
・怒ったときの体の変化(頭が熱くなる、息が浅くなるなど)
が見えてきます。

この「自分を知る」ことこそ、怒りに強くなる第一歩です。


■ 怒りを流せる人は、人生がラクになる

怒らない人ではなく、怒りを「扱える人」になろう。
私がいつも心に留めている言葉です。

感情を我慢せずに、健やかに逃がすことができれば、
人間関係はぐんとラクになりますし、自分自身の心もとても軽くなります。

怒りに飲まれて疲弊するのではなく、
怒りとうまく付き合って、自分の心を守る

それが「感情のセルフマネジメント」なのだと思います。


■ まとめ

怒りを逃がすためには、

  • まず深呼吸して感情と距離をとる
  • 頭の中で「今の感情」を実況する
  • 書き出す・動く・記録することで、怒りを外に出す

こうした小さな習慣が、感情に振り回されない自分を育ててくれます。


怒りに向き合うことは、自分を大切にすることです。
無理なく、少しずつ、試してみてくださいね。


🔶次回予告

次回は、「相手の怒りにどう向き合えばいいのか?」について、
やっかいな人との関わり方をテーマにお届けする予定です。

明日から、ちょっとだけ怒りを手放してみる

器を大きくするってどういうこと?

〜怒りに振り回されない自分になるために〜

「なんでこんなことでイライラしちゃうんだろう」
「また怒ってしまった。器が小さいな、自分……」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

私自身、かつてはすぐ感情が爆発してしまうタイプでした。
ちょっとした一言に傷ついたり、思い通りにならないことに腹を立てたり。
そして、あとから自己嫌悪に陥る——そんな日々でした。

でも最近、少しずつ気づいてきたことがあります。
それは、「器が大きい人」というのは、“怒らない人”ではない、ということです。


■ 「器が大きい人」ってどんな人?

世間でよく言われる「器の大きい人」という言葉。
なんとなく「優しい人」「我慢強い人」「怒らない人」というイメージがあるかもしれません。

でも本当は、「感情を感じない人」ではなく、
**“感情が湧いたときにどう扱うかを選べる人”**のことなのだと思います。

言い換えると、怒りや不満が生まれたとき、
それにすぐ反応せずに、**“一呼吸おいて対処できる人”**です。

私たちは日々、たくさんの出来事に出会います。
腹が立つこともあれば、悲しくなることもある。
器が大きい人とは、それらを受け止めた上で「どう動くか」を選べる人。

つまり、“感情に振り回されない”人です。


■ 怒りの奥にある「わかってほしい」という気持ち

そもそも、人はなぜ怒るのでしょう?

それは、
・自分の期待通りにならなかったとき
・理解してもらえなかったとき
・無視されたと感じたとき など

多くの場合、その奥には「わかってほしい」という願いがあります。

私自身、以前はイライラをぶつけることで、自分の存在を認めてもらおうとしていたのかもしれません。
でもそれでは、逆に人との距離は広がってしまう。

だからこそ、怒りをコントロールするということは、
単に“抑える”ことではなく、自分の本当のニーズに気づいてあげることなのだと思います。


■ 器を大きくするための5つのステップ

ここからは、私が実際に試して効果があった、「器を大きくする」具体的な方法を5つご紹介します。


STEP1:感情を否定せず、「今、私は怒っている」と認める

怒りを抑え込むのではなく、まず気づくこと。
「いま、私は怒っているな」と心の中で言語化するだけで、気持ちに少し距離ができます。


STEP2:反応の“間”をつくる

怒りのピークは6秒。深呼吸や、少し目を閉じて数を数えるだけで、衝動的な反応を防げます。


STEP3:「本当に反応する価値があるのか?」を問い直す

この場面、本当に怒る必要がある?
ただの自分のプライドが刺激されたのでは?
“選択する感情”に気づく練習です。


STEP4:「この人がこう言った背景に、何があるんだろう?」と想像してみる

相手も完璧じゃない。もしかしたら余裕がないのかもしれない。
「理解しよう」とする姿勢が、器を広げてくれます。


STEP5:日常で“許す”練習をしてみる

電車でぶつかった人、レジで無愛想だった人。
「まあ、いっか」「そういう日もある」と、受け流してみる。
小さな許しの積み重ねが、やがて大きな器につながっていきます。


■ 器は、育てられる

器の大きさって、生まれつきじゃないんです。
何度も感情がこぼれながら、試行錯誤していく中で、少しずつ育てていくもの

私も、今ようやくそのスタート地点に立ったような気がしています。


■ まとめ:まずは「気づくこと」からはじめよう

「自分の器を大きくしたい」
そう思ったときが、変化の第一歩です。

怒りに飲み込まれそうになったら、まずは一呼吸。
「この感情はどこから来ているんだろう?」と問いかけてみてください。

そして、感情に巻き込まれない“自分との距離感”を持つこと。
それこそが、「器を広げていく」ということなのだと思います。


🔶次回予告

次回は、「怒りをうまく“逃がす”方法」について、
さらに具体的にご紹介していきます。お楽しみに!

何かを達成する

コーチングは結果を得るための最も簡単で最速の方法

①大きな成果と幸せをもたらすのはどのような考え方なのか、自分で答えを出す。
②コーチを雇って自分の理想の人生を歩むための考え方を具体的に教えてもらう。
                (マイケル・ボルダック著 達成の科学より)

たとえば、あなたはどちらを選択しますか?

あなたは、ある資格を取得したいと考えました。

①5日間(7H✕5日)の集中講座に参加して資格を取得する
 講座の最終日に試験を受け、合格すると資格を得られる
 取得費用は約23万円

②自分でコツコツ勉強して資格を取得する
 書籍の購入費用、約数千円
 受験費用12.000円
 勉強期間約4~5ヶ月

   ↑↑↑
よく、ブログ等に合格体験記が載っていますよね。
私は、彼らを本当に尊敬します。
4ヶ月も勉強する時間を取るなど・・・大変なことです。
それに、記憶し忘れないでいることなど・・・。

そういうわけで、私は①を選択します。
効率的な勉強をして、時間を節約できるからです。
もっとも、国家試験の受験勉強では本当に苦労しました。

さて、何が私たちの「行動」をコントロールするのでしょうか?

その前に、「行動」は情報がパワーでありません。
ノートをとる、セミナーに参加するようなことです。

「感情」が「行動」をコントロールするのです。

では、「感情」をコントロールするものは何でしょう。

「ビリーフ(信念)」です。
 思考であったり、過去の体験であったりします。
 
もし、思考が負の感情であったら、どうでしょう。
過去の体験、フィジオロジー(体感覚)が重要になります。

私たちは、①何かにフォーカスし、それを②意味づけし、③行動しています。

たとえば、私は成功したい! と想ったとします。
成功の80%は心理面(感情)、残り20%がやり方(方法)です。

「成功は学ぶことのできるスキルである」

 エッ、なぜ成功しないの?

  スキルの母は反復である。

最後に、

成功の80%は、成功するための
やむにやまれぬ理由によってもたらされる

モチベーションが上がらないのは、
あなたの中に明確な理由がないからだ
        (マイケル・ボルダック著 達成の科学より)

前述の、(無線従事者)国家試験の受験勉強
資格を取ると決めてから、合格するまで5年を要した気がします。
理由は、試験当日が職場の長期研修に当たったこと。
その後、仕事が忙しくなったこと。
さらに転勤、資格を取得しても手当にも、給料にも一切反映されない。

で、どうやってモチベーションを維持したのか。
この試験に合格しなければ、○○の免許状申請をしないと、決めたのです。
別に、この試験に合格しなくとも免許状申請は出来るのですが、
あえて自分にプレッシャーを課しました。
もっとも、この免許状も手当にも、給料にも一切反映されないのですが。。。

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