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結婚生活に正解はなかった。でも、続いた理由はあった

結婚生活に「正解」があるとしたら、
それはきっと、愛を誓い続けることよりも、
目の前の相手を、今日も少し楽しませようとすることなのかもしれません。

結婚生活を成功させる秘訣!?

(2016年9月1日のブログを、今の私から見つめ直して)
妻が亡くなって、もうすぐ2年になります。

あらためて読み返すと、
当時は気づかなかったこと、
書いていなかったこと、
そして――書けなかったことが、
行間にたくさん残っている文章だと感じます。


私たちの結婚が長続きしている秘訣は何かと聞かれることがある。
それは、週に二回レストランへ行くことだ。
ほのかなろうそくの光、静かな音楽、そしてダンス。
妻は木曜に行き、私は金曜に行く。

――ヘニー・ヤングマン(コメディアン)

このユーモアに、思わず笑ってしまう。
でも、笑いながらも「なるほど」と思わされるのは、
結婚生活の本質を突いているからなのだと思います。


グレン・ヴァン・エカレンは、著書
『豊かな人間関係を築く47のステップ』の中で、
大学4年生のときに受講した
「結婚と家族」という講義の一コマを紹介しています。

結婚生活を成功させるためには、
むしろ60対40の関係が望ましいだろう。

夫は結婚生活に自分の時間の60%を捧げ、
妻には40%捧げてくれることを期待する。

そして妻もまた、
自分の時間の60%を捧げ、
夫には40%捧げてくれることを期待する。

そうすれば、自分の50%を果たしたからといって
「さあ、次はあなたの番だ」と言うことにはならない。

なぜなら、それぞれが60%捧げているため、
お互いに“重なる部分”が生まれるからだ。

50対50、つまり「お互い半分こ」では、
実はどちらも相手に何も与えていない。

60対40の法則。
相手より、ほんの少し多くを差し出すこと。


結婚では、私たちは「愛を誓い合う」。
けれど、
「互いを楽しませること」を誓ったほうが、
もしかしたら、ずっと幸せでいられるのかもしれない。

そういえば――
妻が結婚を決めた理由は、
「一緒にいたら楽しそう」だった。

……しかし、現実は。

アフリカでの1年。
帰国後、子どもが生まれ。
仕事はどんどん忙しくなり――。

私はいつもイライラ、ピリピリ。
妻は、
「この人、いつ壊れるんだろう…」
と、ハラハラしながら毎日を過ごしていたのだと思います。


そんな私が、仕事を辞めたとたん。
今度は、切らなくてもいいセンサーまで切ってしまった。

センサー・オフ。
緊張感、ほぼゼロ。

玄関の鍵をかけ忘れる。
風呂釜の種火をつけっぱなし。
その他いろいろ……。

(※最近は、さすがにありませんよ)

どれだけ、
ひとりで相撲を取っていたのでしょうね。


それでも――
よく続いたものだと思います。

今の感覚で振り返れば、
とっくに離婚していても
おかしくなかったのかもしれません。

(;゚ロ゚)

それでも一緒にいた時間。
衝突も、すれ違いも、
言葉にできなかった思いも含めて――
今は、すべてが「大切な重なり」だったと感じています。

振り返ってみて思うのは、
結婚生活が続いた理由は、
うまくやれたからではなく、
何度も不器用に、相手との「重なり」をつくろうとしていたからだったのかもしれません。


もし今、
自分のこれまでや、これからを、
少し静かに見つめ直したくなった方へ──
【自分に戻る時間について】