妻は、時々こんなことを言いました。
「あなたは、変人です。」
怒って言うわけではありません。
あきれながら、笑いながら。
それが妻の言い方でした。
私はすぐに聞き返します。
「どこが?」
すると妻は、
少し考えるような顔をして、
でも、はっきりとは答えない。
ただ、また笑う。
それだけでした。
そのときの私は、
自分が変人だとは思っていませんでした。
むしろ、
自分は普通のつもりでいました。
ただ、
思いついたことはすぐやるし、
気になることがあると、
つい深く入り込む。
人から見ると、
それが少し変わって見えたのかもしれません。
今思うと、
たしかにこだわりは強かったと思います。
一度気になると、
なかなか手を離さない。
そんな人間に、
よくもまあ、30年も付き合ってくれたものだと思います。
我慢だったのか。
あきれていたのか。
それとも——
ただ、そういう人だと
思っていたのか。
今となっては、
聞くすべもありません。
でも、
あきれながらも笑っていたあの顔を思い出すと、
もしかすると、
それも一つの付き合い方だったのかもしれません。
あなたのまわりに、
「あなた変わってるね」
と言いながらも、
長い時間、そばにいてくれた人はいますか。
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私は、ひとつの実験を始めています。
文章を整えるAIではなく、
自分の思いを、自分の言葉に戻す(「紡」という)AIです。
正解は出しません。
締めくくりません。
思想を完成させません。
ただ、問いを残します。
必要な人がいれば、森に来てください。
