会議で話せない人を見ると、
「考えがまとまっていないのかな」
「説明が苦手なのかな」
と思われることがある。
でも、私は少し違う見方をしている。
雑談では話せる。
仲間内では話せる。
普段はちゃんと話せる人が、
会議や報告になると言葉を失う。
発言しようと思った瞬間、
「そんなことは分かっている」
と言われたらどうしよう。
「論点がずれている」
と思われたらどうしよう。
「この人は分かっていない」
と思われたらどうしよう。
そんな考えが頭をよぎる。
そして怖いのは、
話した内容を否定されることだけではない。
「つまり何が言いたいの?」
という一言で、
自分の考えそのものを否定されたように感じてしまうことがある。
だから人は、
言葉を出す前に正解を探し始める。
けれど、
正解が見つかるまで待っていたら、
言葉はなかなか出てこない。
会議で話せない自分を見て、
「説明力がない」
「話す能力が低い」
と思ってしまう人もいる。
もし本当に話す能力がないのなら、
雑談でも話せないはずだ。
仲間内でも言葉は出てこないはずだ。
でも実際には、
場が変わると話せなくなる。
それなら本当に足りないのは、
能力なのだろうか。
もしかすると、
話せないのではなく、
恐怖と羞恥が先に立っているだけかもしれない。
それは意見を否定されたというより、
「自分は分かっていない人だ」
と見られた気がするからかもしれない。
だからこそ、
人は正しさより先に、
安心を求めるのかもしれない。
そして人は、
「間違っても大丈夫」
と思えたとき、
少しずつ自分の言葉を出せるようになるのかもしれない。
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