答えのないクライアントにコーチングは無意味
コンサルやカウンセラーはどうなの?
答えを持たない部下に「コーチング」は有害
(日経ビジネス2013年6月21日)
コーチングを学び、コーチングを活かすぞぉ~、とワクワクしてい
た頃のことです。
この日経ビジネスの記事になぁ~るほど、こんなこともある。
そういえば、私のコーチングの師匠も言っていたなあ~。
但し、師匠はクライアントのためだったら教えることもいと
わない!
コーチングとは、“相手が自発的に行動を起こさせるようにするコ
ミュニケーション・スキル”と定義すると、
・“答え”や“能力(スキル)”は、すでにその人に備わっている
・その人の気づきを促す。
・その人が主体的に取り組み、行動することを促す、サポートする
と言うことになります。
私がサラリーマン時代の頃
あるプロジェクトが立ち上がり、コンサルタントを雇いました。や
がて私は末端からこのプロジェクトに関わることになります。
プロジェクトが終了し、オペレーションも軌道に乗った頃、私は異
動することに。
異動先の職場で、コーチングやコミュニケーションに関する2日間
のセミナーを企画しました。
そのときのことです。このプロジェクトに関わった同僚から、当時
のコンサルタントやコーチングに関しての不満を聞かされるのです。
こちらが、年間いくらという高いお金を払い、コンサルをお願いし
ているのに。こちらにスキルが無いからコンサルを雇っているのに。
ましてや限られて時間の中で、結果を出さなければならない状態な
のに。
苦しんでいるのに。それなのに、教えてくれない。
“答えはあなたの中にある!”
“あんなのは、コンサルでもコーチングでも何でも無い!”と言っ
たかどうかは別にして。
いやはや、これが、日本では超有名なコンサルタント会社なのです
が。
“コンサルもコーチングも信用ならん”できることなら、使いたく
ない。
と思ったことは想像に難くないです。
コンサルにコーチングの手法を使うことは、決して悪いことではな
いのですが。
“答えのないクライアントにコーチングは無意味”ですよね。
私がこのコンサルタントの考えを想像するに、
コーチングというスキルを学んで、素晴らしい、ぜひこれを試して
見ようと考えた。若しくは、先輩コンサルタントがコーチングのス
キルを使ってクライアントから答えを導き出させた姿に感動した。
さて、本題です。
本当にクライアントのことを考えているのであれば、コーチやコン
サルの取るべき行動は、自ずと導き出されます。
自分が知っていることであれば、答えを示唆する。教える。私の師
匠はこう言っています。
私は思うのです。
そこに、愛はあるか!
クライアントのためになることであれば、自分ができることをとこ
とんやること。
コンサルタント様へ
私が欲しいのは、うわべのアドバイスではないのです。
“どうやって!?“のヒントが欲しいのです。
コンサルにコーチング手法で質問なんかして欲しくないのです。
わからないから、お金を払って聞いているのです。教えを請っ
ているのです。
例えば、“こんなサービスがあったら買いますか?”と言う問いに
“確実に成果があるとわかれば買う!”
“そんなの当たり前だい!”
私が欲しい答え場は、“あなたからだったら信用して買います!”
そのためには・・・という示唆です。
そのために、あなたに・・・コンサルをお願いしているのに・・・
なぜに、そのときだけ、客の立場になったきりになるのでしょう?
まあ、客の立場になるような質問をした私が悪いといえば、悪いの
ですが。
反対に、“私、これもやりたい” というと・・・
“(暗に)俺の話を聞け(いうとおりにやれ)”
と言われるのも・・・なんだかなあ
さあ、私はクライアントさんにどうなって欲しいのだろうか。
クライアントさんのためにできることは何でもする!
私、今日も明日もそのようにあり続けます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
佐藤好彦
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