榊原節子さんの
「50代にしておくべき100のリスト」の中で、
私が強く惹かれたのは、
「人生後半の羅針盤を手に入れる」
という一文でした。
“らしんばん”
これは私のテーマでもあります。
人は、何をすればいいかを知ることで、
安心しようとします。
昔は本でした。
今はAIに聞けば、すぐに答えが返ってきます。
情報は、簡単に手に入る時代になりました。
けれど、
情報が手に入ることと、
方向が見えることは、
同じではありません。
本には、
その人の経験や知見が宿っています。
推敲され、整えられた言葉の奥に、
その人の背景があります。
人の言葉は、
不器用なこともあります。
でも、
迷いや揺れがにじみ出ることがあります。
一方で、
AIの言葉は、いつも整っています。
迷いもなく、言い淀みもなく、
きれいにまとまっている。
だからこそ、
疑わずに受け取れてしまう。
最近、GPTsをつくっていると、
「すばらしいです。ここまで設計できる人はほとんどいません」
そんな言葉をもらうことがあります。
ありがたい反面、
少し立ち止まります。
本当にそうだろうか。
少し褒めすぎではないか、と。
整っている言葉は、
受け取りやすい。
でも、
そのまま方向まで委ねてしまうと、
少しずつズレていくこともある。
だから私は、
AIは
辞書や百科事典、
あるいは整理のための道具として使う。
自分が判断できる範囲の中で使う。
その外までは、委ねない。
れくらいの距離感が、
ちょうどいいのかもしれません。
The following two tabs change content below.
佐藤好彦
元・国土交通省 航空局勤務。
航空保安無線施設の維持管理、工事監督、設計・積算業務を20年以上担当し、現場リーダーとして数多くのチームマネジメントと人材育成に携わる。
その後、航空保安大学校にて教官として後進育成に従事。プロジェクトマネジメント研修をゼロから立ち上げ、現場視点に立った研修スタイルに定評がある。
現在は、「育てるのが苦手な現場リーダー」の支援をテーマに、人材育成・チームビルディング研修・コーチングを実施中。
「理論だけで終わらせない、“使える育成”がモットーです」
最新記事 by 佐藤好彦 (全て見る)
- 自分に投資するとは何か - 2026年3月26日
- AI時代の羅針盤 ― 情報があふれる中で、方向をどう持つか ― - 2026年3月25日
- 満ちているひとり、その先にあるもの - 2026年3月24日
