成功のレシピ
~猿まねならぬ、人のしぐさを真似る~
むかし、私がたぶん小学校の5年か6年生のころだったような・・・
教室が少々騒がしかったのです。
当然、授業ははじめられません。
そのとき、教壇にたっていた先生が突然、変な動きを始めたのです。
教室をよく観察し、一番目立った動きをしている子供と同じ動作、しぐさを
はじめたのです。
やがて、誰かが、先生のしぐさに気が付き 笑います。
それを見た周りの子供たちが、教壇へ目をやります。
と、だんだん静かになっていきます。
最後まで気が付かない子供が何人か残ります。
そう、その子の動作やしぐさを真似ていたのです。
子ども心に、「先生、すげえ~なあ~」 と思ったものです。
私が、コーチングやNLPをマイケル・ボルダックに学んだ時、これと
同じような話をしてくれました。
落ち着きのない、とても話を聞いてくれそうもない子どもが、
お母さんに付き添われてカウンセラーを訪ねてきたときのこと。
子どもは一時も静かにしてくれません。
椅子から降りる。部屋を歩き回る。
壁をさわりまくる。
「さて、カウンセラーはどうしたでしょうか。」
答えは、そうです。
カウンセラーは子どもと同じしぐさ、動作を真似たそうです。
子どもはやがてカウンセラーの動きに気が付き、静かになりました。
人は、自分と似たような人に親近感や興味をを覚えるのです。
同じしぐさや動作、趣味etc。
聞いてくれない、聞いていない。
と嘆く前に、
相手が聞く姿勢になってくれるように
工夫することも必要な場合もあるようです。
さて、このお話と「成功のレシピ」とどう関係があるのか、
ということですが。
料理のレシピで考えてみましょう。
料理のレシピ通りに作ればあなたも、今日から一流シェフになれます!?
本当にそうでしょうか?
もし、レシピ通りに料理しても、何かが違うとしたらなぜでしょう。
火加減?
鍋の振り方が違う?
油の温度を一定にコントロールできなかった?
それとも、おいしくなーれ の一言が足りなかった?
私はこれで失敗しました。
というと、
あ~、やっぱりね。
私はこれで成功しました。
というと、
わ~、すごいですね。
教えてください。
教えてもらったとおりにやった結果、
成功する人と、成功しない人が出てきます。
大部分の方は、うまくいかないと思います。
うまくいかない原因は、
自分に合わないやり方だった。
何か一つ抜けていた。
細かいところが違っていた。
一度でうまくいくはずはないので、微調整が必要だった。
自分のスタイルに合わせる必要があるということでしょうか。
他人の服をそのまま借りてきたも、合わないですよね。
服を着ようとすると仕立て直しが必要となります。
仕立て直しの方法は、自分でできる方もいらっしゃるでしょうが、
誰かに聞いて教えてもらうことになります。
あ~、大変。
そうなのです。本当にやりたい、本当にこれで成功したい。
という思いがなければ、なかなか最後まで続かないものです。
1年で成功しなくともいいじゃないですか。
10年かかったとしても、やり続ければせいこうしますよ、きっと。
私がそうですから。。。
いまだ成功の途中にある、わたしです。
今日も素敵な一日となりますように。
佐藤好彦
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